カメラマガジン no.2

 昨日は、ライカ&モノクロ現像の師匠の暗室にて、自家調合の現像液を自分達でつくって、その現像液にマッチングする印画紙(バライタ)を探索。現像した写真が柿渋色に仕上がるのです。多階調印画紙は、どの銘柄も全滅。一番マッチングした印画紙は、今はもう販売停止になっている某メーカーの号数紙。昨日は、その貴重な印画紙を、師匠から2枚だけ分けてもらって焼いた。よって、昨日現像した写真は個人的には超貴重品。これもまた一興。面白かった。こんな遊び方があってもよいかと。
 自家現像を楽しんだ余韻に浸りながら、今朝はカメラマガジンのNo.2(エイ出版)を本棚から引き出してパラパラとめくり返しております。
表紙の写真は、藤田一咲さんがローライフレックス2.8Eにプラナー80mmF2.8で撮った海辺の写真。こういう写真を拝見すると、6X6が欲しくなるのであります。

 2005年に発売された記念モデル、ライカMP3と1956年に発売された元祖MPとの徹底比較記事は、わりと最近ライカにハマってしまった僕にとっては、楽しい記事である。
「田中長徳 ”街撮り”の快楽ー1」「なぎら健壱 x 田中長徳 ”街撮り”の快楽ー2」「なぎら健壱 ”街撮り”の快楽ー3」を観て読むと、あああ、もっと休みが欲しいなぁと思ってしまう。こちらのオヤジさん達がやっているように、日がな一日、ライカM3を片手にパチパチとお散歩スナップしたくなる。
大西みつぐさんのPlaubel Makina 670で撮られた80年代の写真も、なぜか心に沁み入るものがある。80年代と聞くと、46歳の僕にとってはつい昨日のことのようだ(全然成長していない証拠?)。大西さんの写真をみると、その80年代がすでに遠い過去であることを思い知らされるのと同時に、”時代”を含む写真の威力を感じる。

 石崎幸治さんの中判カメラに自作フィルムフォルダーを合わせて、35mmフィルムを装填してパノラマ写真を楽しむっていうのも楽しそう。
John Sypalさんの自宅はすごい!自宅全部が、自家現像のためにあるような空間になっている。冷蔵庫の中は、フィルムしか入っていない。キッチンも現像専用の空間。誠に羨ましいかぎりである。John Sypalさんの情報がないかとググッてみたら、ありました;
Web site : http://www.johnsypal.com/
カメラマガジンNo.2に登場した頃は、千葉県松戸市内で英語の教師をしながら写真を撮られていたとのことですが、このサイトによると、今はTotem Pole Photo Gallery 所属のバリバリの写真家さんのようですな。