自宅暗室の遮光性確保

前回の投稿で、初めて自宅でフィルム現像を行った様子をお伝えしましたが、フィルム現像は、暗室がなくてもダークバックがあれば十分できます。私の場合、いずれにしても引き伸ばし作業で暗室が必要なので、よりゆったりとしたスペースで作業が出来るる自宅暗室でフィルム現像のためのタンクリールへの巻きこみを実施しました。問題だったのは、いかにして効率的に自宅で暗室の遮光性を確保できかという点にありました。最終的には、以下の写真のようにしました。

遮光性の確保

暗室はユニットバスを利用。我が家のユニットバスの場合、ドアの全面がすりガラスになっているのでこの部分を段ボールの板で覆って板の周囲を黒いテープで固定しました。このテープは、パーマセルテープです。通常のビニールテープなどと違って適度に粘着性があって、簡単に剥がすことができて、剥がした跡が残らないです。しかもパーマセルテープそのものに遮光性があるので、段ボールの板とドアの枠との間から洩れる光をカットするのにとても便利。面倒なので、このまま段ボールの板を貼ったままにしておきたいところですが、見栄えが悪いということでカミさんから現像作業終了後には毎回かならずこの板をはずすように言われてしまったので、なおさらのことパーマセルテープは非常に使い勝手がよいです。
夕方以降は、手前の廊下に夕日が多少さしても、画面手前の引き戸を閉めて、ユニットバスの段ボール板があれば、完全に遮光できます。しかし、ユニットバスの入り口の前には、洗濯機や洗面台があるので、昼間は写真にあるように、ユニットバスの手前のスペースで点灯した状態でカミさんが洗濯するケースもあります。よって、昼間に暗室作業を行う場合は、ユニットバスの入り口の扉だけで遮光性を確保する必要があり、段ボールの板だけでは遮光性は不十分。扉の下の方についている換気口から光が入るからです。この場合の遮光性を確保する手段として、段ボールの板をパーマセルでとめた上に、さらに暗室カーテンをかぶせています。さて、問題はカーテンレールがないユニットバスの入り口にどうやって暗室カーテンをつけるかということになるわけですが、解決策としてカーテンレールの代わりに、マジックテープを使うことにしました。写真にある通り、入り口の上にマジックテープを貼り、暗室カーテンの上の端にもマジックテープを貼って、暗室作業を行うときだけ暗室カーテンを取り付けるようにしました。ユニットバスの入り口の上に貼ったマジックテープは、まず下地としてパーマセルテープを貼ってその上にマジックテープを瞬間接着剤で固定しました。こうすれば、マジックテープを入り口の上に直に貼るわけではないのでいつでも剥がすことができます。
最後は、延長コードです。幸いにして我が家のユニットバスの入り口の周囲は軟らかいゴム状のシーリング材が覆っているので、延長コードを引きこんだ上から扉をしめることができ、ゴムシールのおかげで延長コードを引きこんだ部分から光が洩れてしまうことはないです。暗室の中では、暗室タイマーや暗室ランプなど電源が必要な機材があるので延長コードの使用は必須。これでなんとか引き延ばし作業を開始できそうです。