David Bowie in Kyoto

カッコよく、そして美しい

 美術館「えき」KYOTOで開催中の「時間~TIME BOWIE×KYOTO×SUKITA リターンズ 鋤田正義写真展」を観に行った。

時間~TIME BOWIE×KYOTO×SUKITA リターンズ (2)

京都に溶け込んだBowie

 旅館を出て出掛けるところなのか、傘を持って立っている。

 阪急電車の中で吊革を持って立っている。

 都ホテルの和室で浴衣に着替え、リラックスした表情で何かメモをとっている。

 それらの写真を観た時、本当に頭にくるくらいにカッコイイなぁと思った。と同時に、なんでもないそういう写真の中のBowieが兎に角美しいのだ。本当に美しい。

 男である私が男の人をみて真に美しいと思ったのは、今日が初めてかもしれない。それはやはり、1972以来Bowieとの信頼関係を築いてきた鋤田さんだからこそ撮れる写真ということなのだろう。

普段のお散歩コースが沢山

 Bowieがかつて訪れていた京都が非常に興味深い。古川町商店街や錦市場、東山の三条通りとか、京都市民の生活の場で撮られた写真がかなりあった。私の普段のお散歩スナップのコースにある場所も…..。それらの写真の中のBowieの表情がなんとも生き生きしている。鋤田さんって本当に凄い人だ。あのBowieのこんな表情をした様子を沢山撮れるなんて….。

馴染みの場所にも

 昨年、下京区にあった家から、Leica Store Kyoto、建仁寺の近くに住むようになって、Bowieも乗った阪急電車の京都河原町駅と京阪電車の祇園四条駅から自宅の間にある花見小路はよく通る。花見小路の脇から続く路地をふっとみて、「ああ〜ココなんだぁ」と気が付いたのが小袖小路。鋤田さんがこの通りでBowieを撮ったカットが展示されていたが、すぐに気が付かなかった。

時間~TIME BOWIE×KYOTO×SUKITA リターンズ (4)

現在の京都も

 鋤田さんにってBowieとの思い出が沢山あるであろう京都で最近撮られた写真も展示されていたが、これがまた美しい。特に、私が京都に引っ越してからも飽きることなく度々訪れている名刹、祇王寺の写真が素晴らしかった。所謂「バエル」写真ではないカラーの写真の数々。基本、私はモノクロの写真の方が好きなのだけど、鋤田さんのカラーの作品は拝見していて何故かしら心がとても和むというか……祇王寺では特に秋によく撮りに行くけど素人があまり派手にならないように撮った写真とは全然違う。ハナがある。

写真集(図録)購入

 Bowieの写真も鋤田さんが最近撮られた京都の写真も素敵だったので、図録購入した。以前勤めていたオランダの会社の同僚たちの中に何人か熱烈なデビットボウイのファンがいるので、ヨーロッパに行く機会あれば、彼らと久しぶりに会って写真集を見せてあげようと思う。そして ボウイが訪れた京都に行きたいというヤツがいて、実際に京都に来たら、京都市街や阪急電車(四条烏丸⇔梅田)とか、Bowieの足跡を辿りながら観光ガイドしてやろうと思う。

時間~TIME BOWIE×KYOTO×SUKITA リターンズ (3)