ハッセルブラッドで、不具合発生 (2)

 オカモトカメラサービスさんにお願いした点検の結果、前回お伝えしたシャッターが切れないという問題は、レンズではなく、503CX本体の問題と判明。


 オカモトカメラサービスさんのコメントは、以下の通り; 

 503CXの精度不良で、レンズをセットした時に、大体のレンズは切れますが、今回のようにレンズによっては(特にPlanar C80mm T*のような古いレンズ)、シャッターボタンを押してもレンズのシャッターが作動しない時があります。もちろん、どのような正常なレンズでもセットしたら確実にシャッターは切れなければなりません…….

 とのことで、早速購入した東京のお店に連絡したところ、無償再修理を実施して貰えることになった。無償再修理は、ハッセルブラッド社から修理技術認定を受けている方が担当されるので一応安心。

 しかし、Planar C80mm f2.8 T*には別の問題があることが判明した。シャッタースピードに問題。1/15から1Sが、許容外で早いスピード。そして、1/30と1/15が同じ露光量とのこと。これは、スロースピードを制御しているスローガバナーの作動不良が原因だそう。調整で修理できる場合と、交換が必要な場合があり、修理費が変わってくる。実際に修理をして交換不要の場合はスローガバナー代金(18,500円)は掛からないとのこと。こちらも、レンズを購入した大阪のお店に連絡したが、こちらは直ぐには無償修理には応じてくれない。


「納得してお買いになったのですから、修理費は見積後に折半にするなど後日相談したい」

 とのこと。こちらのお店の修理依頼先は、ハッセルブラッド社から修理技術認定を受けてはいない。もしスローガバナーの交換が必要となった場合、対応出来るのだろうか?その他にも、こちらのお店の対応には疑問符が残る点が幾つかあり、ここにレンズの修理依頼をする気が無くなってしまった。

 そこへいくと、オカモトカメラサービスさんの対応には、感動した。点検しただけで、儲けも何も無いまま送り返されてきたカメラとレンズの梱包の丁寧さには驚いた。オカモトカメラさんからの見積は、決して安い金額ではなかった。追加で、岡本さんとメールでやり取りする中で、それだけの金額になる理由を懇切丁寧に、私のような素人にも非常に分かりやすく解説してくれた。

 

オカモトカメラサービス

 ブローニーフィルムがこの世から無くならない限り、ヨボヨボの爺ちゃんになっても、今回購入したHasselblad 503CXと、Planar C80mm F2.8 T*は、ずっと使い続けるつもりなので、シャッタースピードの調整だけではなく、レンズのオーバーホール、クリーニング、不具合の有無の確認、グリスの総入れ替えなど、やって貰えることは、全てお任せすることにした。