京町家購入体験記(2) - ペット可の賃貸が、なかなか見つからない。

転勤のため、2014年の9月から関西で家を探し始めた。僕は、今から12年前に分譲マンションを船橋に購入。家探しを始めたころは、転勤先で住むのは賃貸にして、船橋の家を貸そうと思っていた。東京駅まで総武本線を使えば正味30~40分でいける船橋駅まで歩いて10分以内の距離にあるので、借り手はつくだろうと思ったからだ。
駅に近いマンションや一戸建ての持ち主の中で、僕と同じように転勤のために、家を貸したいという人はいるだろうと安易に考えていた。
実際に、大阪、京都、草津、神戸などの賃貸を扱っている不動産屋さんに行ってみて相談したら、直ぐに困ったことになった。駅近でペット可の希望物件が、ほとんど皆無に近い。うちには、猫が二匹いる。二匹がいない生活なんて考えられない。

クロピ

ワンルームマンションとかなら、ペット可の物件は結構あった。しかし、
*今住んでいるマンション(75m2程度)と同じくらいの広さで、夫婦二人で住む
*猫2匹と一緒に暮らしたい
*お風呂場暗室から脱却して、フィルム現像や引き伸ばし作業を行う暗室にできるスペースが欲しい
という条件に合う物件が、皆無に等しいことが分かってきた。一戸建てや分譲マンションにお住まいの方が、賃貸に出している物件を扱っている不動産屋さんに行くと、
「あああ、お客さん、猫2匹と一緒にとなると、まずないですわぁ.....」
という感じで断られることが殆ど。それでも、駄目モトで貸主さんに電話してくれる不動産屋さんもあったが、電話口で”猫”のネの字を言った瞬間に
「あかんあかんあかん! それはあかん」
て、電話の向こうで速攻で断られているのが、直ぐに分かってしまう。.....考えてみれば貸主側としては当然な話だ。猫を実際に飼っている人なら分かると思うが、猫はとにかく壁(特に壁の角の部分)などで爪とぎするのが好きだ。僕の家の2匹の猫は、別に用意した爪とぎを使ってくれているが、壁をバリバリのボロボロにしてしまう猫は少なくない筈。もし自分の家を誰かに貸してそんな風にされたんでは、たまったものではない。

グレピ

というわけで、関西で家探しを始めて2ヶ月が過ぎたころには、今住んでいる船橋の家を売って、関西で家を買うという選択肢を選んでいた。