50mm単焦点レンズとEOS7sで鍛え直します

50mmは画角の基本

 本日発売のアサヒカメラ2月号で、赤城耕一さんのご担当で50mm単焦点レンズの特集が組まれていました。
 昨年3月からEOS40Dで写真を撮り始めたのですが、今回のこの記事を読んで反省すべき点が一杯ありました。
 この記事を読んで、今一度基本に立ち返って50mmレンズで画角、絞り、ボケ味のバランス感覚を鍛え直したいと思いました。EOS40Dを昨年購入する以前、「EOSな理由」という本を読みました。この中に、一般のEOSユーザーのコメントが出ているページがあって、学生でカメラ歴1年の澤村さんが
「写真学校に相談したら、フィルム一眼と単焦点の50ミリレンズを買うように言われたので.....」
と記されている一節があります。
 このとき一眼の超初心者だった私は、
「なぜ、いきなり単焦点で50mmなのか?写真学校で幅広く勉強するならまずは標準ズームレンズなのでは」
という漠然とした疑問を持っていました。
 その疑問の回答が、赤城さんの解説の中に全部書かれていました。同時に、この記事を読んで、私は写真を撮る上での基礎が完全に欠落していることを思い知らされました。
 しかし、そこは楽天的で物事を勝手にポジティブに考えるこの私。ちょうど、私にとって初のフィルム一眼となるEOS7sを買ったばかりです。
 今までAPS-Cの画角に慣れ親しんできましたが、これは、フルイサイズの画角で写真の撮り方を勉強しなおすよい機会。

出張先でも工夫次第

そこで考えました。

 来週から、仕事で地方に出張するときに、EOS7sと手持ちのSigma Macro 50mm F2.8 EX DGをできるだけ持っていくことにしました。本社で仕事するときはさすがに持って行けないです。お前、会社に何しにきたのかと言われること確実。
 しかし、毎週のように出かけている名古屋や大阪、神戸、広島への出張は単独または現地で会社の同僚等と合流するケースが多く、そういう場合は、大抵前日にホテルにチェックインしますので、仕事中はカメラをホテルに置いておけます。
 出張先での撮影時間はいつか? 私が今考えているのは、早朝(5~7時)と仕事が終わった夜です。今までも、出張先のホテルの部屋から眺めた朝の景色をみて、ああ今この瞬間にEOS40Dが手元にあればなぁと思うときが、沢山ありました。
 夜は、地方の酒場や夜景を、タングステンタイプのフジクロームで撮ってみたり、またそれをデイライトタイプで敢えて撮ってみた場合と比較してみたりというのも面白いかなと思います。
 Sigma Macro 50mm F2.8 EX DGを使った場合は、赤城さんから突き付けられた宿題をこなせない点があります。50mm単焦点の開放絞りからうんと絞り込んでいった場合のボケ味の違いなどを体得しようと思うと絞り開放時のF値が2.0未満であることが望ましいと理解しております。実際、昨年10月に運よくキャノンさんのモニターに当選してEF50mm F1.2L USMを台湾旅行中に使わせて頂いた際には、開放絞り時のピント合わせの難しさを体験しました。
 また赤城さんが仰られた通り、明るい単焦点レンズの場合、絞り開放から1,2段絞った方がピットが合っている部分がよりシャープな仕上がりになるように感じました。しかし、このLレンズは、初心者が使うのには、チト高すぎます。そこで興味が非常に湧くのが、赤城さんの特集記事で紹介されているSigma 50mm F1.4 EX DG HSMです。フィルター系77mmという大口径に憧れます。 そして、特集記事に出ている写真も素晴らしいシャープネスとボケ味のバランス。お値段はキャノンのLレンズと比べると遥かに安く、新品でも5万円台で手に入るようです。そうなると、程度のよい中古美品が見つかってくれれば、もっと安く素晴らしいレンズが手に入ることになります。
 また、赤城さんの特集記事の中でこのレンズを開発したシグマの方のインタビューが出ていて、これを読んでますますこのレンズに興味が湧く一方です。シグマさんにとってもこの大口径単焦点の発売は悲願だったようです。

可能な機材で毎日撮れる環境を

 というわけで、地方への泊まりがけ出張の際には、EOS7sとSigma Macro 50mm F2.8 EX DGを使い、いずれもっと明るい50mm単焦点が中古で手に入ったら付け替えたいと思います。かといって、赤城さんの講義内容を無視するわけではないですが、せっかく揃えたズームレンズを放っておく手はないです。
よって、平日の出張先では50mmレンズで鍛え直して、週末は今年の課題として掲げている低山や渓谷での撮影及び今まで通りのスナップ撮影時に望遠ズームレンズや標準ズームをバンバン使ってみようと思います。