隅田川の花壇とシグマ単焦点レンズのCPLについて

さて、この間の週末は、天気が悪かったのと撮りたいという瞬間になかなか出合えず、ブログに掲載できる写真が限られてしまいました。
 そこで、今日は過去に撮った写真から選んで掲載することにしました。
 隅田川に行ったとき、川べりに並べられていた花壇がとても綺麗だったので、撮ってみました。

隅田川の花壇
Camera: Canon EOS 40D
Lens: EF-S17-85mm f/4-5.6 IS USM
81mm, f/5.6, 1/4000sec, ISO 640
with Kenko Pro1 Digital Wide Band C-PL(W)


 このときは、標準レンズを使いましたが、せっかくシグマの単焦点マクロレンズ (SIGMA MACRO 50mm F2.8 EX DG)を
持っているので、GW中に京都旅行を楽しむときには、標準レンズと合わせてこの50mmレンズを使って屋外の撮影でも
使ってみたいと思います。
 50mmのマクロレンズは、お気に入りの中国茶用の茶器をクローズアップした写真にしたいと思って購入しました。シグマのこのレンズ、フードとCPLフィルターあるいはフードとNDフィルターを同時に使うのは難しいと思っていいました。通常、交換レンズは、CPLフィルターやNDフィルターをレンズのフィルター径に合うものをレンズの 上にねじ込んで、さらにフィルター用のネジ切りの外側にあるフード用の溝に合わせてフードを付ければ、フィルターとフードを同時に使うことが出来ます。ところがこのシグマのレンズの場合、レンズの溝が一つしかないのです。つまり、フードを付けるとフィルターをねじ込めない。フードを付けるとフィルターをレンズにねじ込めなくなります。
 一度、このシグマの50mmマクロレンズを、屋外で使ったことがあるのですが、やはりフードを付けないと太陽の光の影響で画面全体が白茶けたような感じになってしまうことがありました。よって、フードとCPLなどを同時に使いたいときには、限界があるなぁと思いこのレンズを屋外で使うことには躊躇がありました。
 屋内で撮影するときでも、窓からの日差しが照り返す光が茶器の表面に照り返す場合などは、フードとCPLを同時に使用して効果的に反射を取り除きたいというケースがありましたが、こういうケース、これまでは諦めていました。


 シグマの50mm単焦点レンズは、キャノンのEF-S 17-85mmの標準レンズに比べると、ピントの山が比較的鋭く立ち上がる感じがあるので、CPLフィルターとフードを同時につけてキャノンの標準レンズと、50mmの画角で、水面のある風景などを撮り比べて、ボケ味等がどのくらい差が出るのか試してみたいとも思っておりました。
 どうしても、撮り比べてみたいなら、シグマのレンズにCPLをつけて、レンズへの太陽光の直射を避けるためにシートか傘でレンズがその影に入るようにするとかしないと思っていました。
 ところが、このあいだ出張の帰りに名古屋駅前のビックカメラに寄ったとき、シグマ・レンズのショーケースにこのレンズの解説があるのを発見して、
 「フード使用時にはCPLの使用が可能です」
 という主旨の解説が書かれているのに目がとまりました。
 「えッ、どういうこと。なんでこのレンズにフードとCPLを同時に使えるの?」
 と、ビックリ。
 さっそくビックカメラの店員さんに聞いてみたら、レンズとフードを持ってきて、解説してくれました。
 このレンズのフードをよく見ると、レンズ側に合わせるネジ切りがあるのは当然ですが、反対側にもネジ切りがあったのです。
 正直、ビックカメラの店員さんに教えてもらうまで全く気がついていませんでした。
 よって、フードをレンズにセットして、先端側のネジ切りにCPLを付ければ、フードとCPLを同時に使えるわけです。
 この事実を知った瞬間、なんか急に晴々とした気分になりました。これで、GWの京都旅行の際、屋外での撮影により幅が出る
 だろうという期待感が一気に高まってきました。
 今使っているキャノンの標準レンズはマクロではないので、シグマの50mmマクロレンズにCPLを合わせれば、
 今まで挑戦したことがない屋外でのクローズアップ撮影をより幅広く楽しめるだろうと期待してしまいます。
 たとえば、京都のお寺の池と岩の界面付近を大きくクローズアップしてコケと水際の照り返しをCPLで調整しながら撮って
 みるという具合です。ただし、いいことばかりではないです。
 フードの先端の直径は、ご存知のとおり、レンズ側のネジ切り部の直径よりも大きいです。つまり、CPLのサイズは、
 レンズに直接取り付ける場合よりもフードの先端に取り付ける場合の方が、ずっと大きくなります。通常、フィルター径が
 大きくなると、フィルターのお値段は上がっていきます。シグマの50mmマクロレンズのフードの先端に合わせるフィルター
 のサイズは72mmとなり、大口径レンズ用のフィルターサイズになってしまいます。このシグマの50mmレンズの
 フィルター径は本来55mmです。
 楽天のショッピングサイトなどに出ているケンコーやマルミのCPLの価格を確認してみると、同じ商品でも直径が変わると
 価格も大きく変わることがお分かりかと思います。
 それでも、やっぱりせっかく買ったシグマの単焦点レンズ。CPLと使った場合とそうでない場合、
 あるいはキャノンの標準レンズの画質とどれくらい違ってくるのか、是非試してみたいです。今度の週末に購入して、
 GWの京都旅行中に色々試してみたいと思います。もちろん、比較結果はこのブログでご報告します。