西へ

 本日、私の仕事生活は大きな転機を迎える。30台のころ、いつか西日本に生活の拠点を移せたらよいなぁと思っていた。その夢が、ようやく実現する。

 住まいの方は、すでに5年前の2015年に当時住んでいた船橋から京都に移った。しかし、勤務先の本社は東京で、京都でホームオフィスの仕事生活。出張先は、北は岩手から南は霧島連山の麓にまで及んだ。正直激務だった。土日なんか殆どない仕事漬けの日々。10年以上長くお付き合いしているお客さんから、「典型的な社畜。それでよいのか?」と言われたこともあった。

 忙しい中、少ない余暇の時間に癒しを求めたのがカメラと写真だったが、仕事の影響で体が悲鳴を上げ、昨年大きな病気になった。53歳という年齢も考えると、このまま今の仕事を続けていたら......という思いが強くなってきた。

 一日の仕事と余暇の時間に何やっているか全部先生に伝えた。まず体重を落とした。無理なダイエットは体に悪い。一年かけて8kgほど下がった。あと5kgは下げたい。アルコールの摂取量も大幅に減らした。おかげて、血圧も正常レベルに戻った。

 体の改善と合わせて、転職活動も進めた。コロナウィルスの感染拡大で、前職の会社から退職金がちゃんと出るか不安だった。退職のタイミング、予定よりかも遅れたが、幸い無事満額支給で円満退社。本日から新しい会社に転職。

 会社は変わるが、大学卒業以来ずっと同じ業界で仕事をし、これからもその状態は変わらない。今度の仕事先の社長は、まだ私が駆け出しだった28歳の頃からお互いによく知った間。場所は、JR大阪駅(梅田駅)の直ぐそば。これからは、きっと平日の多くの時間を大阪で過ごすことになろう…..が、コロナウィルス感染拡大の影響で、しばらくは出社とテレワークだろう。

 いずれにせよ、これまでも何度か勤務先は変わっているが、やはり同じ業界で30近くずっと仕事してきていることは、私にとって大きな財産。長年の人と人とのつながりが、結局コロナウィルス感染拡大の下で世界経済、日本経済の状態が悪化する中でも、非常に満足できる転職の機会をもたらしてくれた。これからもこの先も、人と人との繋がりを大事に、支援してくれる皆さんに感謝して、私がこれから逆に皆さんをどのように支援できるか新しい職場の皆さんと仕事をしながら考えていきたい。

 いずれにせよ、今までのように余暇が殆どとれないような仕事の仕方はなくなる。夕方仕事が終わったら、大阪市内のギャラリーに行って写真を楽しむということも出来ると期待している。

 週末は今まで通り、京都を拠点に撮影と現像を楽しむ。いままで忙しくてなかなか行けなかった山陰や、久しく行っていない思い出の地である鞆の浦や仕事の帰りによって好きになった尾道、九州各地、四国各地、それに生誕の地である北陸地方各地などなど人生の後半は西日本中心で家内と出掛けたり、撮影旅行に行ったり、思い切り楽しみたいと思う。

 あっ、忘れていけないのが台湾。こちらもコロナの影響で当分渡航は無理。落ち着いたらまた家内と二人で行きたい。

 さて、人生の後半、どうなるか…当然期待の方が大きい。ワクワクしている!