EF16-35mm F2.8L II USM モニターレポート(3)

キャノンさんからおかりしたモニターレンズのレポートの続きです。

仙厳園の紫陽花
Camera: Canon EOS7s
Lens: EF16-35mm F2.8L II USM
Film: FUJICHROME VELVIA 100F

この写真は先月カミさんと鹿児島へ旅行に行ったときに撮影。場所は仙厳園。素晴らしい日本庭園を前景とし、錦江湾越しの桜島を
借景とするその眺めは、さぞや絶景だろうと思って訪れました。当日は晴れたので期待したのですが、やはり梅雨の季節。湿度が高い
影響か錦江湾は完全にモヤっていて桜島は全く見えず残念…..と思いながら帰路についたとき、この大きな紫陽花に気が付きました。
「そんなにガッカリせんと、また見においで」
と言われているような気がしてカメラを向けました。しかし、この時は観光用の巡回バスの発車時間が迫っていてかなり焦りながら手持
ちで撮影。フィルムカメラでの撮影のときは、いつも撮った後に撮影メモをとるのですが、このときは急いでいたので、撮影条件の詳細を
記録できず….です。よって詳細な撮影条件は忘れました。ただこの時は、「広角レンズでもボケ味は生かせるのか」という点を確かめよう
としていたので、絞り開放かそれよりも一段絞った状態で撮影したと記憶しています。
とにかく大きくて立派な紫陽花でした。流石は火の国鹿児島です。西郷さんの恰幅のよさを思い出すくらい気持ちのよいデカサでした。
紫陽花にフォーカスしましたが焦って撮ったせいか、ピントはイマイチでしたが、背景がしっかりボケいて、これはやはりLレンズの
実力かと思った次第。広角レンズはパンフォーカスは得意だけど、ボケ味を生かした作品づくりは単焦点レンズでないとなかなか難しい
という雑誌の記事をどこかで読んだ記憶がありますが、このレンズのボケ味は素晴らしと思いました。焦って撮った影響もあり、作品
としては問題が残ります。焦って撮った影響もありますが、もっと一番大きな紫陽花に寄って撮ればよかったとちょっと後悔。そうすれば
広角レンズのデフォルメ効果で、もっと紫陽花が誇張されて、紫陽花の豪快さがより伝わる写真になったかと….。そう思うと
このレンズがますます欲しくなってしまいます。憧れのLレンズはとても高価なので、そう簡単には手に入りそうにないです。