写真展を終えて

人生初体験となった今回の写真展。お越し頂いた皆様には感謝感謝です。
 昨年の秋から、ワークショップに参加。座学から撮影会、フィルム現像、引き伸ばし作業、作品作りからマット作成、額装、展示まで、一通りのプロセスを初体験。
 楽しかったです。でも、僕の場合は、他の参加者の皆さんに、謝らねば。年明けから、今までにはないくらいに仕事が忙しくなってしまって、展示会に向けた準備に殆ど参加できませんでした。
 マット作成のための採寸でも、何度も間違えてしまって、結局私のマットは再発注し直し、先生にも大変ご迷惑をおかけしてしまった。
 そういう失敗にたいしても、他の参加者の皆さんは、文句ひとつ言わずやさしく見守ってくれた。有難い限り。

Asakusa
Camera: Leica M3
Lens: Voigtländer NOKTON 35mm F1.2 Aspherical VM II

 

 職場や家の近くに、銀塩モノクロ写真やフィルムカメラのことを楽しんで語り合える仲間はいない。今回のワークショップ参加で、大事な友を得たように思っている。先生は、嬉しことに、今後も折に触れて暗室を開放してくれるという。楽しみだ。また、展示会のチームメンバーに会える。Regard Vol.2を実現できると信じる。
 ところで先生は、銀塩モノクロファンなら、よく知っているあの方。直接先生のお名前を書くと、グーグルの検索などでご迷惑をおかけしてしまうかもしれないので、前回の記事のDM内の画像の中でご確認ください。先生のワークショップに参加出来たことは、本当にラッキーでした。昨年の秋、駄目もとで応募したら、なんとか滑り込みセーフで参加を許可されたという感じ。このまま自己流で焼き続けていたら、絶対にこういう仕上がりにはならなかっただろうなというくらい、印画紙のこととか、フィルターの使い方とか、とても参考になる話が多かった。
 今回写真展に参加したメンバーは皆先生が大好きだ。人間的魅力に溢れる方で、写真の話でも雑談でも、ずっと話をしていたくなるような、一つ一つの言葉の温もりに触れ続けいたいという気持ちになります。
 僕が今回のワークショップに参加して一番嬉しかったのは、バライタ紙を始めて使ったこと。銀塩モノクロの本物の”クロ”を体験できた。自宅のお風呂場暗室では、今までずっとRCペーパーしか使ったことがなかったけど、これから先もうRCペーパーを使うことはないだろう。バライタ紙でちょっと大変なのは、乾燥とフラットニング。自宅で焼くときには、乾燥にもそれなりの工夫がちょっと必要。フラットニングは、ズボンプレッサーを使ったり、本に挟んだ印画紙を重ねてその上から重しを置いたりして対応している。でも枚数が多い時はフラットニングには結構時間が掛ってしますが、これからそういう困った状態に陥ったら、先生の暗室開放日に溜まった印画紙を持ち込んで、ドライマウントプレスで一気にフラットニングしてしまえる。
 いずれにしても、僕の銀塩モノクロの楽しみはまだまだ始まったばかり。今回のワークショップの参加で、撮り方、フィルムの現像の仕方、印画紙の選び方、引き伸ばしの焼き込み方などなど、試してみたいことが沢山できた。一生の趣味として、少しずつ色々なことを試してみたいと思うのであります。