京町家の購入契約完了

 京都への引越し準備中。


 色々迷ったけど、最終的に選んだ物件は、京町家。購入契約の日に、京都の不動産屋さんが、購入した物件の一番古い登記の記録を見せてくれた。明治34年とあった。少なくとも明治34年には、購入した物件が、もうそこにあったということだ。 帰宅後に調べて分かったことだけど、明治34年頃に出来た町家という基準で見ると、京町家としては何ら特別なことではないと悟った。

 

 

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 もちろん、建築当時そのままでは、住むことは出来ない。所謂フルリノベーションした物件。柱だけは元のまま出来るだけ使って、他は新築の日本家屋同様の仕上げ。ダイニングや二階の床板は、無垢の桧や杉で、天然の柿渋で塗装。マンションで一般的なウレタン塗装のフローリングだと、太陽の光がずっと当たっている部分は、白っぽくなって劣化していく。柿渋塗装の場合は、月日を経るに従い、段々艶のある飴色に変わっていくそうだ。もちろん、ちゃんと手入れしながら使い続けたらというお話だろう。


 どんな風に変わっていくのか、今から非常に楽しみである。内壁は、土壁の部屋と漆喰の部屋がある。外壁は、漆喰。建築当時の風合いが再現されている。玄関脇には、京町家では典型的な紅殻塗りの出格子。


 古風な造りの家を買ったので、修理修繕には事欠かないだろう。引越したら、京町家関連のコミュニティがいくつかあるようなので、伝統的な内外装の修理の仕方とか、積極的に講習会に参加しながら勉強して、いざという時に出来る限り自分で修繕出来るようにしたい。


 課題がある。うちの猫二匹だ。特に、土壁は彼らにとって、格好の爪研ぎになる筈。内壁がボロボロにならないように、引越したら直ぐに腰壁を設置するなど、対策を打っておこうと思う。

 引渡は、まだ少し先。6月末を予定している。