『アサヒカメラ』休刊

 アサヒカメラから休刊の知らせがきた。私の場合、アサヒカメラをずっとて定期購読していた。最終号(’20年7月号)が届いた後で、残金は現金書留で送ってくるとのこと。

 アサヒカメラは、戦前に発刊された日本最古の総合カメラ雑誌。私は比較的新しい読者で、アサヒカメラを初めて購入したのは、2007年。それまでは、コンデジしか持ってなくて、初めてデジタル一眼レフを購入するにあたって、情報集めするために買ったのが最初。記事の内容や毎月応募の月例コンテストの応募者の作品のレベルが、他誌よりレベルが高いと感じて購読を継続。購入開始した当時はそんなに歴史ある雑紙だとは知らなかった。

 この雑誌を買っていなかったらライカやハッセルのことも知らずじまいだったかも。赤城耕一さんの中古カメラに関する記事を読まなかったらフィルムカメラで写真を楽しむこともなかったかも。そして赤城さんと会うこともなかったと思う。

 アサヒカメラの月例には、2008年からファーストステップ部門に応募を続けて、これまで何度か入選した。特に今年は自分史上で入選が一番多くて、

  • 1月号: 特選
  • 4月号: 今月のあと一歩
  • 6月号: 入選
  • 7月号: 入選

という結果。「今月のあと一歩」と合わせて、計4回もアサヒカメラの誌面に自分の作品が掲載されることになる。休刊となる前の最後の6月号と7月号で入選出来た事は、よい思い出になると思う。

 本当は思い出にしたくない。まさかアサヒカメラという紙媒体が、他の雑誌よりも早くなくなるなんて思ってもみなかった。

 でも、これも時代の流れ。カメラがどんどんスマホにとって代わられ、デジカメの情報を雑誌から得たいという読者人口は減る一方だろう。カメラメーカー各社も、ただでさえカメラ事業が元々苦しくなってきている中でコロナショックがきたからアサヒカメラへの広告掲載を取りやめるという事態も発生しているのではないだろうか。

 また、雑誌を買わなくてもメーカーのサイトや各レヴュー記事で商品の特徴は調べられる。もともと長くアサヒカメラを購読している人以外、わざわざ紙媒体を今から買おうという読者人口はすくないだろう…..。

 アサヒカメラから月例コンテストがどうなるのか具体的な発表はまだない。多分7月号で何かアナウンスあるのだろう。しかし、おそらく月例コンテストも7月号以降は中止だろう。フォトコンとしては、私の場合、10年以上もアサヒカメラ一本で応募してきているので、今現在ちょっと気が抜けた感じ。まぁ、来年の月例まで時間をもらったと思って、先月新たに導入したAdobe Photoshop Lightroomや今月導入したColor Edge2420-Zのカラーマッチングなどの準備・調整・習熟につとめる。どの月例に応募するか…..。第一候補は日本カメラ。当選者を確認したら、アサヒカメラの月例でも常連の皆さんが結構応募している。あとはその他のカメラ雑誌のフォトコンの状況をみながらどこに毎月応募するか決めたい。