ライカM3の初ショット

11月6日に購入した僕と同い年のライカM3に、コシナの最新レンズ(NOKTON 35mm F1.2 ASPH VM II)を合わせ、単体露出計を持って、初のお散歩スナップに出かけました。
いままで、週末のお散歩スナップは、CanonEOSシリーズにシグマ50mmの単焦点レンズやその他のLレンズを付けて、出かけることが多かったのですが、それらに比べると、やはりライカはコンパクトなのがスナップにはいいなぁというのが第一印象でした。家を出てから、また家に帰るまで殆どライカM3を首から下げたままでした。あと、有名写真家の皆さまもよく書かれていますが、ライカは本当にシャッター音が静か。小さくパシャッという感じが可愛らしくさえ感じます。
 まずは、今まで体験したことがなかった絞り開放(F1.2)にしたときに、どんな写りになるのか、試し撮りしたときのカットです。

11N12_Kanda_005.jpg
Camera: Leica M3
Lens: Cosina Voigtländer NOKTON 35mm F1.2 Aspherical VM II
View Finder: Cosina Voigtländer 35mm View Finder M
35mm, F1.2, 1/15sec, ISO400
Film: Kodak T-MAX400
Developer for film: Kodak T-MAX Developer

 

 手前から5本目の瓶の上の端の部分で二重像を合わせてみました。夕刻、すでに陽が落ちた後だったのであまりシャッタースピードを速くできない状況で撮影。片膝ついた座った状態で、両腕の脇をしかっりしめて撮影したこともあってか、絞り開放でも、三脚なしでなんとかピントが来ているように見えます。一眼レフだと、ピントのヤマをつかみ難い時は、ミラーアップしてブレを防ぐ対策を僕はよくとるのですが、レンジファインダー機だと、この点はかなり有利であることを実感しました。


 しかし、ライカM3の場合、単体露出計で露出チェックして、35mmレンズ用のブライトフレームがないのでヴューファインダーを付けて構図チェックして、さらにマニュアルフォーカスでピント合わせ.....。内蔵露出計にオートフォーカスが当たり前のこの時代、写真に興味のない人からみたら、なんちゅー七面倒臭い撮り方しとんねんと言われそうですが、私はこの面倒臭そうな作業一つ一つがとても好きになりそうです。休みの日にゆっくりとお散歩しながら、好きな写真撮影をたっぷり楽しむのには、このくらい手間暇掛った方が僕にはとても楽しく思えるのです。


 ライカM3のファインダーは本当に見やすいと思いました。両目を開けたまま二重像を合わせることができるので、ファインダーが見ているシーンと一体化してしまっているような錯覚にとらわれそうな感じになります。この点は本当に気に入りました。


 とりあえず、ライカM3君との初のお散歩スナップで撮ったフィルムですが、自家現像の結果、完全に素抜けになってしまったり、完全に露出オーバーになってしまったカットはなかったです。


 しかし、憧れのライカM3を始めて使った影響なのか、レンズのキャップを付けたまま撮影してしまったのが3カットほど.....。よって正確にいうと素抜けになっているカットはありました(笑)。


 あと、フィルム装填が正確でなかったのか、今回36枚撮りで3本撮った内の1本で、フィルム上の各カットが記録されている位置が少しずれているものがありました。しかし1枚目や36枚目の像が切れてしまうような実害はありませんでした。このあたりも、慣れが必要ということでしょうか。


 なにはともあれ、これまでCanon EOSシリーズとRicoh GR1V中心で楽しんできた僕のスナップ撮影や風景撮影ですが、新たにLeicaM3が加わってくれたことが本当に嬉しいです。また次の週末が楽しみなのであります。