ライカM3と単体露出計

ライカM3の購入と合わせて、単体露出計も購入しました。昔のカメラなので、現代のカメラのように内蔵露出計はありませんからね。購入したのは、セコニックのスタジオデラックス II L-398Mです。

Studiomaster.gif

 

 この露出計を選んだ理由は;
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 掌サイズでコンパクト。ライカM3と合わせてお散歩スナップするのにピッタリ。

 デジタル表示ではなく、指針で露出を教えてくれる。デジタル時計とアナログ時計の違いと同様、指針の方が、F値を変えた場合のシャッタースピードやEV値の補正に伴うF値、シャッタースピードの変更などを、直観的に理解しやすい。(昭和人間な僕にはやさしい機種)
ライカM3同様、電池を必要としない。合わせて使えば、完全アナログなエコ撮影を実現。
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といったところでしょうか。

 以前真冬に、スイスのアローザで、デジタルカメラで撮影したとき、気温が低い影響で、バッテリーがドンドン減っていって、すぐに予備のバッテリーと交換しなくてはならなかったことがあったのですが、完全アナログなライカM3とスタジオデラックスのコンビの場合はそのような心配はいらんと思うのです。(そういう極寒の環境はめったにないから電池式でも十分と言われそうですが.....)

 今回スタジオデラックス II L-398Mを購入したお店は、新宿のラッキーカメラさん。購入価格は1,4000円。ラッキーカメラさんの場合、お店に入った正面にあるショーケースに結構たくさん単体露出計の中古品が入っていて、僕が購入したものは、その沢山ある単体露出計に埋まるようにして一番下の方にあった。僕が購入した単体露出計だけ元箱入りで、取説や前のオーナーさんが購入されたときの保証書なども付いていた。箱を出してもらって中に入っていた製品を手に取らせてもらってビックリ。使った形跡がないように見えた。本当にピカピカで、傷が付きやすそうなプラスチックの部分も完全に新品同様。保証書のスタンプを見直した。前のオーナーさんが購入したのは僕が大学生の頃であることが判明。23年も前だ。セコニックのスタジオデラックス・シリーズは単体露出計としては超ロングセラーと言ってよいのでは。現行機はIIではなくてIIIだが備品は共通と思われるから、万が一備品をなくしてもスペアがいまでも手に入る。新品同様だし、現行機の新品を買うよりお買い得と判断した。

 今週、買ったばかりのこの単体露出計を出張先にも持って行っています。ライカM3を使い始めるにあたって、まずは測定値と実際の目で見た明るさをある程度相関づけたいと思ったからだ。ホテルの部屋や街角で、ポケットからこいつを取り出して、測定してみています。これまで使ってきたキャノンのEOSシリーズやリコーのGR1Vの場合、露出計が内蔵されているため、絞り優先やシャッタースピード優先モードを多用し、各ショットの露出の数値に関してはかなり無造作な僕でありましたから、僕の“腹”露出計の数値とスタジオデラックスの測定値は大きくかけ離れることが多い。
「エッ、結構明るいのにこんなにシャッタースピード遅いの?」
てなことが結構ある。ライカM3を購入したことで、このあたりもみっちり鍛錬してみようと思っているところであります。
あと、セコニックの中古品を購入する上でちょっと安心できるのは、かなり昔の単体露出計でも、取扱説明書をセコニックのサイトからダウンロードできることでしょうか。私の場合、取扱説明書は商品についていましたけど、実際にははない場合方が多いでしょうからこの点は助かると思います。