台湾茶器・茶葉の収納用: IKEAのキャビネット大改造完結

全然知らなかったが、IKEAのキャビネット( BILLY, ビリー )をリメイクすることをIKEA HACKと言い、実際HACKしている人たちをIKEA HACKERというそうだ。一応私もそのハッカーと言える?

2015年に京都に引っ越して以来、縦置きのBILLYというIKEAの家具を、横置きに大改造してきたが、遂に昨日完結。大部分は、以前レポートした記事に書いた通り改造が終了していた↓

 これまで20年くらい掛けて、家内と二人で少しずつ台湾や中国で買い集めてきた台湾茶を楽しむための陶器、磁器。台湾製が殆どであるが、中には世界遺産 栂尾山 高山寺の所蔵品である鳥獣戯画をモチーフにした京焼の工夫茶セットや、佐賀県は伊万里・有田まで行って、本来は日本茶用だが台湾茶を楽しむためにも使えるものなど、ちょっとしたかわり種もある。

先週末、最後に取り組んだのは、両サイドの隙間スペースに其々棚を2段追加すること。

左側

 ノリタケの火鉢を収納して尚且つ前回台湾へ旅行に行った折、鶯歌のお店と永康街にある「沁園」で購入した台湾茶器を収納するスペースを確保。

右側

 右側のスペースは、もう20年近く前であるがカミさんとパリに出掛けた時に購入したエルメスのライスボウルと、同じ頃に行った香港のエルメスで購入した香港店限定のライスボウルを中心に収納出来るようにするため。今もエルメスではライスボウルが取り扱われているようだが、僕らが購入したライスボウルは、台湾茶を楽しむための蓋碗として使用するのに相応しいデザインになっていて、恐らく今は販売されておらず、思い出の品の一つになっている。

台湾茶を楽しむための器、その他の道具や雑貨を収納するために行ってきたIKEAのBILLYの大改造は全部終了。ここに完結。

IKEAのBILLYの改造をやってみて気が付いたことをまとめると;

材質が柔らかい

 合板の内側が比較的柔らかい。だから本当に強度が欲しい部位への釘打ちやタッピングは向かない。純正の締結金具が足りない場合は、ボルト&ナットや↓シャフトと締め付け円盤を組み合わせて締結した方がよい。

ケガキ線上でカッターまたは鑿で浅い切れ目を入れておく

 鋸で切ったり、トリマーで溝を入れたりする時、ケガキ線上に浅く切れ目を入れておこう。BILLYの合板は、厚さ0.5ミリ以下の薄い化粧木皮が張り合わされている。よって切れ目を入れておかないと、カット面やトリマー作業した時の最後の角の部位でささくれ立ったり、化粧木皮が剥がれたりする。

ソフトダンパーを設置しよう

 本来縦置きのBILLYを横置きにすると、長さ2メートル以上の左右開きのガラスの扉を上下に開かねばいけなくなる。これだけ長いと、横置きにした時扉のガラス面はとても見映えがするし、キャビネットの中身も非常に見やすい。しかし、横置きにした時に上側にくるガラス扉にもしダンパーが付いていないと、自分の頭部にガラス板が落下してくる危険あり。また長時間上側の扉を開けた状態で作業する時に、ダンパーが付いていないと、開けた状態を保つために適当な長さの棒や三脚などを使って支えなければならない。下側の扉も、ダンパーが付いていない場合、開ける途中で手を離すと、自重で床面にガラス面が強く当たって割れてしまうリスクあり。

仕上げには鑿

 大まかな作業は、トリマー、鋸、カンナ、一般的な鑿などが有効。しかし細部のチョットした加工には、幅が2~5ミリの鑿があると非常に便利。幅の狭い溝を作ったり、ホゾ穴加工に非常に便利。やっぱり、仕上げは電動工具ではなくて伝統工具。