遂にLeica (Leitz) の引伸機がやって来た

遂に、Valoy IIが、自宅の暗室にやってきた。

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ずっと憧れていたライカ引伸機。当初はフォコマートIcが欲しいと思っていたが、状態がよい品は、高すぎて手が出ない。 今回、手に入れたValoy IIは、簡単に言うと、フォコマートIcからオートフォーカス機能を取り去ったような製品。

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僕が、ライカの引伸機を購入したかった最大の理由は、コンデンサーレンズが、ネガキャリア上のフィルムを直接上から押さえるので、フィルム面が、コンデンサーレンズに密着して、完全にフラットになってくれることにある。Valoy II は、オートフォーカス機能がないものの、コンデンサーレンズがフィルム面を直接押さえるというFocomat IcやFocomat IIと共通の特徴は備えているので、購入を決めた。

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フィルムを直接コンデンサーレンズが押さえるとなると、ニュートンリング(干渉縞)の発生が懸念されるが、今回購入したValloyの場合、それが発生しないようコンデンサーレンズの表面がアンチニュートンリング処理されている。
ライカの引伸機に付属のネガキャリアは、最初から黒フチが出る大きさになっている。今まで使ってきたFujiB690の場合、ネガキャリアは、黒フチが出るようにはなっておらず、自分でネガキャリアを削って、出るように加工した。尚更のこと、直接コンデンサーレンズで押さえた時、どんな風に仕上がるか、楽しみである。

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購入したお店の方のお話では、僕が購入した製品は、1960年代に製造されたそうだ。僕と同年代だ。そんなに古い引伸機が非常に綺麗な状態で手に入ったことが、非常に嬉しい。支柱には錆が全く見られない。大事に使いたい。

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