SmallRig L型プレート + Ulanzi Zero Y 

 以前、Ulanzi Zero Yにアルカスイス対応のカメラカースに入ったLeica M11を取り付けた場合のレポートを行った。

 今回は、Ulanzi Zero Yとアルカスイス対応のSmallRig Lブラケットを装着したNikon Z7IIとを合わせてみた感じをレポートします。

縦横自由自在のSmallRig製L型プレート

Z7IIに装着

 今回購入したSmallRigのLブラケットは、Nikon Z5、Z6、Z7、Z6 II、Z7 IIに共通して使用可能な製品。私が使っているZ7IIに装着してみた。

ホールド感

 私の指は結構武骨で太いので、コンパクトなZ7IIのグリップを握るとどうしても小指がはみ出る。SmallRigのL型プレートを取り付けると丁度全ての指がしっくりとグリップ部に収まってくれて握り易くなった。今回L型プレートを購入した理由は、カメラをUlanzi Zero Yに素早く脱着出来るようにしたいと思ったからなのであるが、こんなにホールド感がよくなるならZ7IIを購入した直後に購入しておけばよかったとチョット後悔。

SmallRig L型プレート ( Nikon Z5、Z6、Z7、Z6 II、Z7 IIで共用可能) グリップのホールド性能が各段にアップ

 でも、これからもまだまだZ7IIを使い続けるのでこのままSmallRigを付けたまま沢山撮ろうと思う。このL字プレートを取り付けた際の握り易さという点がもう一つある。手持ちで縦位置で撮る時、各種端子を接続する側にもArca対応のフレームが来ているので、左手でレンズ鏡筒部を右手で端子側のフレームを持つとカメラを構えた時のブレが出にくくなるようで、これまた撮り易くなった。本来購入した目的以外にもこのL型プレートの利点を見いだせてお買い得感が増した。

幅調整

L字プレート裏側にある↓写真右側のマイナスネジを緩めて幅調整が可能。縦位置で撮る時の握り易さなどを考慮して調整出来るのが有難い。

SmallRig L型プレート ( Nikon Z5、Z6、Z7、Z6 II、Z7 IIで共用可能)
SmallRig L型プレート マグネットで収納されているマイナスドライバー

 ↑常に底面にマグネット脱着式のマイナスドライバーが装填されているので、必要に応じたL字プレートのカメラ本体への付け外し作業がやり易いです。

縦位置、横位置ともArcaプレート対応

SmallRig L型プレート ( Nikon Z5、Z6、Z7、Z6 II、Z7 IIで共用可能) Arca対応の溝が横位置側にも縦位置側にもある。

底面と↑写真向かって右側にもAcra Swissの雲台プレートをそのまま取り付けられる溝が切ってあるので、三脚を速攻で取り付けてシャッターチャンスを逃さず対応したいという場合等に便利。

Ulanzi Zero Yに装着

 SmallRigのL型プレートを装着したNikon Z7IIをUlanzi Zero Yに装着してみました。

横位置

SmallRigを取り付けたNikon Z7IIを横位置でUlanzi Zero Y装着(1)

↑Nikkor Z50mm f1.2sを合わせて装着してみた。レンズが何の支えもなくて前に突き出るような感じだが、非常に安定感があって、三脚が倒れる心配はなし。本来、↑この写真のような三脚の立て方はNGではあるが安定感確認のため、敢えてこのように立ててみた。この立て方でも問題ないのでどのような場面でも基本安定して使えると思った。もっと長い望遠レンズを装着したら安定感の前に重さに耐えられるかという問題が出るかもしれないが、出張先や週末のご近所撮影の場合はそのような望遠レンズを付けることはないので、この三脚が活躍してくれる場面は多いと思う。

SmallRigを取り付けたNikon Z7IIを横位置でUlanzi Zero Y装着(3)

↑アルカスイス対応の溝をUlanzi Zero Yの雲台に固定するノブをカメラの前方にくるように使っている。万が一間違ってこのノブを緩めると、カメラが三脚から落下する事故を防止するための未然の防止策としている。

SmallRigを取り付けたNikon Z7IIを横位置でUlanzi Zero Y装着(2)

 雲台の回転を制御するノブが手前にくるようにして使っている。Z7IIの場合、水準器を液晶画面上に出せるのでそれを確認しながら、この小さなノブと画面左手から巻き込んでくるようなボール雲台制御のレバーと合わせて操作しやすい。

縦位置

SmallRigを取り付けたNikon Z7IIを縦位置でUlanzi Zero Yに装着(1)
SmallRigを取り付けたNikon Z7IIを縦位置でUlanzi Zero Yに装着(2)

 ↑写真で見ると、すこし安定感に欠くようにも見えるけど、実際装着したカメラを手で動かそうとすると、十分にしっかりとした感じです。

総括

 Nikon Z7IIとSmallRig製Arca対応のL字プレート及びUlanzi Zero Yの相性は悪くないと思ったし、これから使用頻度は増えると思う。Ulanzi Zero Yを購入した一番の理由は、Leica M11 Monochrom用に出来るだけコンパクトで機動性のよい三脚が欲しいと思ったから。

 私の場合の使い方として、Nikon Z7IIとUlanzi Zero Yの使用前提だと、北陸出張の際だと思う。Leica M11 Monochromは文字通りカラー写真が撮れない。出張先で、カラーでも撮りたいという場面がある場合、以前から持っているコシナ製のV-MZ focus adapterが活躍してくれる。

Voigtlander VM-Z Close Focus Adapter
Voigtlander VM-Z Close Focus Adapter

 Nikkorのレンズはサイズが大きい。この点、LeicaM型用のレンズは小さく、仕事用の基材と一緒にカメラ機材を持っていく場合、当然そう多くのものは持って行けない。V-MZ focus adapterがあれば、Nikon Z7IIにライカM型用の交換レンズが装着出来るようになるので、LeicaレンズをNikon Z7IIに取り付けて出張先や旅先でスナップ撮影を楽しむということも出来るし、風景写真で長秒時撮影をしたいという時や夜間の撮影では、M型ライカ用の交換レンズが付いたNikon Z7IIをUlanzi Zero Yを装着して楽しむということになる。

 実際これから色々撮り続けて使い勝手を更に確かめて行こうと思う。