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前回台湾に行ったのは、コロナの影響で台湾政府が外国人旅行客の入国をシャットダウンした直前の‘20年2月。3年以上経って久し振りに行くことが出来た。
これまでと異なるのは、今までが完全にプライベートな観光旅行だったのに対して今回は半分仕事で半分プライベートだったこと。
前半は仕事で高雄へ。桃園国際空港に到着し、到着ロビーの中華電信のカウンタ ーへ。台湾に入国した外国人旅行客向けに販売されている格安のSIMカードを購入するため。手続きはいたって簡単。データ通信が3日間或いは5日間使い放題というようなプランがあるのだが、私は今回4Gの5日間使い放題のプランを購入。5日間で300元。5Gではないけど、動画やゲームをやらない私にとっては十分な感じだった。
購入したら直ぐにお店の人がiPhoneのSIMを普段日本で使っているものから中華電信のSIMに換えてくれた。手慣れたもので、入れ替えたら直ぐに使えるようになった(日本で使っているスマホがSIMフリーであることが条件)。SIMを台湾ローカルのものに換えても、iCloudのメール送受信は普段通りだし。帰国するまでデータ通信だけ出来ればよいと思っていたのだが、日本で使っている電話番号にかかって来て、台湾のSIMに入れ替えてあっても転送されてきてちょっとビックリ。
初めてだった高雄。台北、台中、台南と比べると、高雄は工業中心の地域という気がした。沿岸部に石油化学コンビナート。一方で高雄駅周辺は都市。昭和的な古いビルが多いけど再開発が進んでいるようだ。高雄駅もその対象のようで、駅から街へ向かう出口が工事中のために一ヶ所しかなく、今現在はちょっと不便。再開発が終われば機能的な駅舎になるのだろう。
驚いたのが、高雄駅から地下鉄紅線で1つ北側の美麗島駅のすぐ近くににある完全和風の居酒、昭和大眾酒場。なんと福井県は勝山の地酒、『一本義』があった。日本の都会の居酒屋でもお目にかかれない銘酒。そして台湾ビールはなく、全部日本のビールばかり。このお店のオーナーさんはよっぽどの日本好きなんだろう。
仕事が終わって、高雄から台北に移動した。コロナ感染拡大前まで、台北に来ると10年以上前からずっと泊りは、台北駅側の天成大飯店(コスモスホテル)に泊まっていたが、以前泊まっていた時のレートと比較すると、現在は2倍以上の価格。円安の影響を考慮しても相当な値上がり。
仕方ないので、コスモスホテルを諦めて、台北駅の北側、中山地区にあるホテルを選択。しかし、結局はこれがよかった。夜遅い時間にチェックインして、翌朝の早めの時間にホテルの近所でお散歩スナップしていた。早い時間なものだから朝食を食べられそうなお店はまだ開いていなかった。
ところが、ガラス張りになっているとあるビルの2階だけはあかりが灯っていて、店員が給仕しているのが見えた。そして、店の入り口には「吉星港式飲茶」とあった。要するに、香港式の飲茶だ。中国に返還されたあとは行かなくなってしまったが、25年くらい前蓮井家内とよく行っていた。朝食はホテルで食べずに、いつも飲茶のお店に。朝早い時間でも広い店内は、円卓を囲む家族連れや新聞片手にやってくるオッサンなどで満杯。とにかく朝から賑やかな感じ。
飲茶というと、そういう店の雰囲気を想像しながら入ってみたが、騒がしい感じはなく、落ち着いた雰囲気。でも、やはり朝からよくお客は入っていた。メニューは典型的な飲茶スタイル。野菜やエビが入った蒸したシュウマイが蒸籠に入って出てきたり、じっくり煮込んだ鶏のスープとか。朝から美味しい料理を頂けた。そして〆には胡麻団子とタルトを頂きたかったが、流石に朝から食べ過ぎたようで、胡麻団子は諦めてタルトだけ頂いた。いやぁ〜このタルトが実に美味いのだ。カスタードの餡は甘さ控えめであっさりとして、でもコクがたっぷり。そしてその餡とのコラボが素晴らしいのがパイ生地。焼きたてのサックサクなんだけど少しシットリ感が残っていて、この生地と餡のバランスが素晴らしいのだ。香港で飲茶のタルトの美味さを知ってから、一時期美味いタルトを追い求めて香港や広州の方に行くと、飲茶のお店を回ってタルトの食べ比べみたいなことをしていた。久し振りに美味しいタルトに巡り会えて、その頃のことを思い出しつつ、大満足であった。
今回の台湾行けることになって楽しみしていたことの一つが、青田に出来たLeica Storeに行くこと。青田街の雰囲気は私も家内もに非常に好き。台北の喧噪から少し隔絶された感じがして、食事に行くもよし、買い物もよし。私が使っているLeica M3やCanonet QL17 G-IIIのカメラストラップは青田街のすぐお隣にある永康街の南側にあるFigure21で購入した革製。購入してからもう5,6年は経っているけど、使っているうちにだんだん馴染んできていい感じになってきている。そんな落ち着いた感じがある街にLeica Storeが出来たと聞いて、これは行ってみなくてはとずっと思っていた。青田街には、日本が統治していた時代の古い建物をリノベしたお店が結構ある。Leica Storeもそんな昔の趣ある日本式家屋をリノベしたのだろう。私の家のすぐ近くには、Leica Store Kyotoがあってこちらも古い京町家をリノベした建物。なんか相通じるものを感じた。日本のカメラメーカーにはないこの感じ。よいと思う。
京都に帰宅して、ネット検索していて知ったのだが、Leica Store Taipei Qingtianのインテリアとエクステリアには、日本伝統いぶし瓦窯元 – 光洋製瓦株式会社の瓦材が使われているそうだ。ここでも台湾と日本の縁を感じる。
初めてこのカフェを訪れたのは、10年以上前。永康街によく買い物や食事に来ていた私と家内が、通りを歩いていて、いい感じのカフェだなぁと思ってフラッと入ったのが最初だった。落ち着いた感じとモダンなディスプレイやテーブルの配置とか…..なんか落ち着く感じ。台北のカフェの中でも一番のお気に入り。今回はあまり時間がなかったので長居できず残念。エスプレッソとプリンを頂いた。また時間がある時にもう少しゆっくりと時間がある時に来たいと思う。
そして、台湾に行くと必ずよるのが鼎泰豊。今までずっと永康街の入口にある本店に行っていたが、今回久しぶりに行ってみたら、テイクアウト専門の店舗に変わっていた。
それで紹介されたのが新生店だった。本店から歩いて4,5分といったところ。いつも通り小籠包や野菜たっぷりの饅頭や蒸餃子などなど….。何度行って食べても飽きない味だ。
というわけで、この他にも色々と短い滞在日数でざぁ〜ッと今まで行ったことがある馴染みのお店を回ったという感じであった。次回はもっと時間的に余裕があって欲しい。そして新規開拓もドンドンと。また来るのが楽しみである。