京都で始めてのんびり週末(1)_土壁塗り体験

昨日と今日は、6月6日に京町家の住人となって初めてゆっくりとした週末となった。まだまだ引越しの荷物は片付いていないし、家具作りもせにゃならんけど、ちょっとひと休み。
昨日の午前中は、京町家の土壁を塗る体験をしてきた。
自分が引っ越した家も、古い京町家をリノベした物件なので、自分の家が作られた工程を体験してみたかったのと、いずれは、自分の家も土壁の手入れをする時が来るだろうから、その時に備えて実際に土壁塗りを体験してみたかった。やはり、僕と同じように京町家にお住まいの方もいらしたが、若い方が結構参加されていたのにはちょっとビックリ。

土壁塗り体験

まずは、土を塗る土台となる竹の格子(竹木舞)を藁の紐で固定していく。これが、意外と時間が掛かって、土壁に費やす時間があまりなく、非常に中途半端な状態で時間切れとなってしまった。わずか2時間程度の作業だったが、汗でビッチョリになった。土を塗り作業がかなりの重労働だと初めてわかった。でもとても楽しく体験させて頂いた。
今回の土壁塗り体験は、八清さんからご案内頂いた。実際にリノベ中の物件にお邪魔して、作事組の皆さんにご指導頂きながら、土壁塗りを体験させてもらうかたちだった。

土壁塗り体験2

伝統的な京町屋は、毎年数が減っていっている。江戸・明治期、大正・昭和初期に建てられた町家の手入れには、やはり手間が掛かると思う。それでも、実際住み始めて僅か一ヶ月の人間が言うには早すぎるかもしれないけど、木の風合いや土の温もりを感じられる日常生活は、シックハウスのような問題とは無縁だし、なんだか家にいてとっても落ち着く。

土壁塗り体験3

もし機会があれば、漆喰壁を塗る作業やベンガラなんかを塗る工程も体験してみたい。