Hasselblad503CX テスト撮影

いつもの琵琶湖畔某所で

 新しい撮影機材やカメラが修理から上がってきたら、琵琶湖畔のある場所でテスト撮影するのが私の恒例行事。

 ハツミカメラサービスさんが”令和の大修理”を施してくれたHasselblad503CXが帰ってきたので、テスト撮影。昨日の関西地方は木枯らし1号が吹いて、琵琶湖も北から凄く強い風が吹きつけて、ここは海かと思うくらい波が立っていて、テスト撮影している私の目の前を、ウィンドサーファーたちが凄いスピードで波間を駆け抜けていくという感じだった。

GITZOのバサルト製トラベラー三脚
Hasselblad503CX + GITZO GT1940C Basalt

GITZOのバサルト三脚

 こういう風の強い日、結構安心感があるのがGITZOのバサルト繊維で出来たトラベラー三脚。カーボン三脚も持っているのだけど、もっぱらこっちのトラベラー三脚を使うことが多い。

 カーボンファイバーのトラベラー三脚だと脚をめい一杯伸ばした時に脚の両端を持って撓らせると、結構撓む(最近のは改善されているのか?)。一方バサルトの三脚は、購入時に試したらその撓みの度合いが非常に少なく、よりガチガチ感があったので気に入った。

 もう一つ、バサルト三脚の良さは、適度に重いこと。バサルトは無機物だからカーボンファイバーと比べると比重の値が大きい。カメラを支える三脚は、あまり軽すぎるのは困る。特にトラベラー三脚のように華奢な三脚なら尚更のこと軽すぎては強風時にカメラが安定しない。比重が高いバサルト製だと適度に重く、撮影時の安定感と携行性の間でよくバランスがとれているように感じる。

アフターサービスもよいGITZO

 GITZOの三脚は、基本どれも高価。しかし、LEICAと一緒で、10年、20年と末長く使うことを前提とした場合、一度GITZOを手にしてしまうと他の三脚にはなかなか移れない......と個人的には思う。

 私のGITZOの三脚は、元々中古で購入した15年以上前のモデルで、もはや新しくはない。結構頻繁に足を伸縮させているせいか、脚のつなぎ目の内側にある樹脂のパーツが摩耗で痛んできて、交換が必要となったとき、GITZOに問い合わせたらちゃんとパーツがストックされていた。メールのやりとりで、三脚を構成する全パーツともまだまだ長くストックするから安心してくれとの返事をもらった。

専用のスノーシューも

 仕事をしながら通っている写真学校の課題で選んだ私のテーマは、雪の北陸と京都。特に北陸は雪深いのでラッセルしながら撮影ポイントに向かうこともあると考えている。三脚用のスノーシューは昨年滋賀県北部や京都北部での撮影のために既に購入。(自分の脚に付けるスノーシューは2018年に購入)

 昨日の琵琶湖畔は、強風で湖畔に波が押し寄せる感じで、上の写真の通り三脚にスノーシューを付けて撮った。この写真を撮った後、更に風が強まって三脚の直下まで波が来ていたが、スノーシューが付いていれば脚が砂にめり込むことなく非常に安定した状態で撮影出来た。雪以外のこうした砂地でもスノーシューを付けた三脚は使い勝手が良くなると実感。

メンテしながら末永く使いたい

 SDGsやカーボンニュートラルの時代となって、一度購入したものを末永く使い続けられるのは今の時代のニーズに合っているように思えるし、バサルトは天然素材だからアクリル樹脂を焼成して製造するカーボンファイバーと比べると尚更宜しいようにも思える。

 GITZO純正の三脚用グリスも購入した。昨日の撮影のように砂地で尚且つ強風下となると、どうしても三脚の脚の繋ぎ目に砂が入り込む。こういう時は、三脚を一旦バラしてつなぎ目のグリスと砂を完全に拭き取って塗り直す。こうすれば三脚が痛み難くく、より一層三脚を長く使えると思う。

 こういうメンテも楽しみながら、GITZOのトラベラー三脚とはこれからも末永く付き合っていきたい。