赤城耕一さんの「レンズ至上主義」

 アサヒカメラを、毎月購読している。以前は、最新のカメラやレンズの情報への関心が高かったが、最近は築地仁さんの「プレミアムレンズ描写論」、チョートク(田中長徳さん)の「ゆるゆる庵」や赤城耕一さんの「銀塩買物學 コーイチ百貨事典」などを毎回楽しみにしている。その理由はと言えば、2008年にEOS40Dを購入してから写真にのめり込むようになったのだが、このところ銀塩写真の撮影や自家現像にハマっていることがかなり影響している(.....かといってデジタルが嫌いになったわけではない)。こちらのお三方の影響により、最近ではレンジファインダーのカメラやレンズにも興味を持ち始めております。


 そのうちのお一人、赤城耕一さんが最近出された本をヨドカメに行ったときに見つけたので早速購入。「レンズ至上主義」と題されたこの本の内容は、レンズの選び方がよくわからないという方には非常にお勧め。ズームレンズと単焦点レンズの使い分け方とか考えている皆さんにも参考になる点が非常に多いと思います。

レンズ至上主義

 赤城さんはアサヒカメラで新製品のレンズのレポートなども担当されているのであるが、かなり辛口の批評をされていることもあり、それだけに信頼がおける気がしている。私の場合、50mm単焦点レンズを購入する際、あれこれ色々悩んだが、最終的にシグマ 50mm F1.4 EX DG HSMを選んだのも、赤城耕一さんがアサヒカメラ 2009年 2月号の50mmレンズ特集の記事で書かれていた内容がかなり影響している。


 「レンズ至上主義」は、アサヒカメラで過去赤城さんが述べられている内容も随所に見られて、アサカメファンとしては嬉しい内容も沢山ある。159~226ページに記されている各カメラメーカー別のレンズとカメラの歴史を踏まえた上でのレンズ解説もアマチュアの私には大変面白い内容であった。特に1970年台に報道系カメラマンはニコンを、コマーシャル系のカメラマンがキャノンを多く使っていたというその理由を知った時には、電車の中ではあったが、思わず「へぇ~」と言ってしまった。


 出張が多い私の場合、しばらくこの本はホテルの部屋で、寝る前にビールとか飲みながら繰り返し読むことになりそうだ。