X(旧Twitter)とInstagramから離脱

私の写真の楽しみ方とSNS

 昨日、X(旧Twitter)とInstagramのアカウントを削除した。Xは10年以上、Instagramは6年くらい使っただろうか。でも、最近になってこれらのSNSから得るものが殆どないことに気が付いた。むしろマイナス。

切欠は目の問題

 今年の夏の初めに目に問題が出た。網膜裂裂孔と硝子体出血を併発した。中学生の頃に近視を意識して以来、継続的に近眼になっていき、57歳という年齢になって、網膜の一部が限界に達して裂けた。裂け目から結構出血して硝子体に流れ込んだ。その瞬間、視界に墨汁を垂らし込んだようにゆらゆらと黒い煙のような感じで視界に広がり、一時は視界が殆ど黒く埋め尽くされた。幸い、眼科の先生の処置が適切で今はもう正常な状態に戻っている。

 しかし、この目の病気になってここ10年くらいの目に掛けた負担を考え直してみた。スマホを手にするようになってから、平日は仕事が終わった後でSNSのアプリをスマホで開いて小さな画面を比較的長時間みることが多かった。休日も写真撮ったり、現像作業の合間にやはりスマホ画面をみること多かった。

 これでは、目に負担がかかり続けると判断。そこで

  • 出来るだけ大きな画面のデバイスを使う。
  • 目を酷使しない。

ということを真っ先に考えた。

AppleのiPad Air

 使いやすさと持ち運びの便利さからこれまでiPhoneと併用してiPad miniも使ってきていたのであるが、近視に加えて遠視も結構入ってきている身には、iPad miniの画面はもはや大きいとはいえず、iPadに変更することにした。Apple Pencil (第二世代)が使えて、出張の時に会社のパソコンと一緒に持ち歩くことを考えて少しでも軽い機種を選びたかったのでiPad Airを購入することにした。

iPad Air Logo large

それでも、SNSは目に負担が大きい

 iPad Airを使い始めて、画面が大きくなって各段にブラウザが見やすくなったのは確かだ。しかし、やはりXやInstagramの画面はスクロールしながら次々と画面に表示される情報や写真の洪水ともいうべき画面の流れを追うのは目に掛かる負担は依然として大きく思えるし、やはり目が疲れやすい。

 それに比べると、昔ながらの銀塩写真の作品作りの過程はデジタルとは無縁。フィルムで撮って、自分でフィルム現像して、引き伸ばし機で印画紙に焼く。休みの日に所謂Wet Processingを楽しむことは目の健康維持にもよいなと感じ、液晶画面を見ながらSNSからとめどなく流れてくる情報の海で泳ぎ続けるよりもずっと楽しいし気持ち的にもリラックス出来る。

もう最新情報は必要ない

 これまでXやInstagramのアカウントを維持してきた一番大きな理由は、デジタルカメラやレンズの情報や使用レポートを見たかったから。しかし、この10年で自分のカメラやレンズの好みはハッキリしてきたし、当面は今持っているレンズやカメラでもう十分という思いもあって、機材を追加していくことよりも、当面は今ある機材でもっと作品を作っていきたいという思いが強くなって、XやInstagramに時間を使いたいという気持ちがドンドン薄れてきてしまった。

 フィルムからの現像・プリントに関する情報も、これから色々試しながら作品作りをするのには十分に近いレベルなので、こちらの情報も今ではSNSで追うことはしていない。

 そうなると、特にXは殆ど自分の備忘録や日記のような感じで使っているだけ。だったら別にSNSではても….という気持ちがより強くなってきた。

行きつくところはWordPress

 日記的だったり、備忘録的に使って、写真のことや京都の日常、旅先での記録という意味では、これまで2007年からずっと続けている写真ブログと関連する固定ページは、写真レイアウトも文字数も自分の好み次第。ゆっくりと自分のペースで記事内容をまとめられるのが楽だと感じる。とりわけ、最初はJUGEMのブログサービスを使っていたが、10年分くらいの記事を丸ごとWordPressに移植してから、記事を書いたたりブログデザインの調整がやり易くなったことが大きかった。も可能だろうと

快適なSANGO Gutenberg

 WordPressのテーマとしてSANGOを購入したことがWordPressで記事を書く楽しさが変わった。サイトのデザインやレイアウトはSANGOの更新頻度の高さからその都度快適にちょこっとだけカスタマイズして使ってみたいという意欲が出てくるし、あんな記事も、こんな記事も書いてみたいという気持ちなるというものだ。

通勤時、出張先、旅先でiPad Airを大いに活用

 iPad Airを購入して本当に良かったと思っている。出張先で結構時間を使うのが旅費精算書への入力だ。これまでは仕事用のパソコンで入力していたのだが、これが意外と不便。特に、その日に発生した交通費や諸経費はその日のうちに入力を済ませて月末のまとめ作業に楽にしたい。パソコンだと席に座っての作業が必要。また、パソコンのキーを叩く時のカチャカチャというあの耳障りな音が前後左右に座っている他の乗客の迷惑になると思うと、列車内ではパソコンを開く気になれない。この点、iPad Airだと画面上のキーを使えば音は出ない。さらにiPad Airのよいところは混んでいる列車内で座れずに立っている時でも背もたれを確保できる場合は、立った姿勢のままで入力作業がやり易いことだ(ラッシュ時などあまりに混んでいる時は周囲の乗客に迷惑になるから限度はある)。

 出張旅費精算の入力が効率よく出来るようになれば、出張先のホテルの部屋でカメラで撮った写真の編集作業をLightroomやPhotoshopで行ったり、ブログ記事の原稿を書いたりという作業をiPad Airを使って行う時間的ゆとりも生まれる。そんな状況になり始めたので、XやInstagramで写真付きの文章を書いてアップロードするよりかは、後々

「アレ、あの時何していたっけ?」

とか

「あの時の写真ってどういう設定で撮っていたっけ?」

などという時の備忘録的使い方をすることを考えても、InstagramやXよりもWordPressの方が使い勝手がよいと判断した。もっとWordPressで思いのままに自由に好きな時に好きなことを自分のペースで書いて行きたいと思うのである。

やっぱり写真はプリントで

 そしてやはり自分は、デジタルにしろアナログにしろ写真は液晶画面上でなくて、プリントした作品を鑑賞したいのだと改めて思い直した。そのことが、ネット上で時間を費やす割合を減らしたいという気持ちをより一層強くした。コロナが終息して再び出張が多くなってきた日々。貴重な週末や日々の仕事後の時間においては、写真とネットとの関わりはこのブログサイトだけに止めて、InstagramやXに費やしていた時間は、好きな写真家の写真集やオリジナルプリントを観たり、フィルムの現像だったり引き伸ばし作業だったり、デジタルカメラで撮ったものは顔料プリンターでの作品作りのために当てたい。要は、もはや私の人生における潤いともなってきた写真を自分なりに楽しんでいきたいと思う。