立木義浩さんの「風の写心気」

 このまえの週末、半蔵門にあるJCIIフォトサロンに行ってきました。

立木義浩さんの「風の写心気」2
 毎月購読しているアサヒカメラに立木義浩さんの写真展「風の写心気」が紹介されているのを見て、行ってみたくなりました。
「風の写心気」は、立木義浩さんが2002年から日本フォトコンテスト誌(現フォトコン誌)に連載されておられるシリーズでモノクロ写真3枚と立木義浩さんのコメントで構成されているそうです。
今回の写真展は、その連載作から70点がピックアップされて展示されておりました。昨年の秋から、週末時間がとれるときに、フィルム現像から引伸作業まで自分でやるようになりましたが、実際に自分でやってみると、モノクロは本当に奥が深いなぁと思うのであります。すべての作業は独学なので、立木さんのように銀塩モノクロへの気合の入り方が半端ではないプロの方の作品は、必ず参考になると思った次第です。

立木義浩「風の写心気」1

 

 実際に見に行ってよかったと思っています。たとえば、空を大きく入れた作品では、写真そのものはモノクロなのに、青空の爽快感が非常によく表現されてモノクロなのに青い空の色を感じることができたり、いったいどうやったらこんなにシャープに現像できるのだろうかとか、岩肌の質感が銀塩写真のなかで臨場感タップリに再現されていたりと、当然のことながら初心者の私が自分で現像したトーンや臨場感に比べると、まさに月とスッポンで、自分のレベルの低さを改めて思い知った次第。
 会場には、立木義浩さんが「風の写心気」の作品を撮影するのに使用したカメラも展示されていました。そのカメラの中私が使っているのと同じEOS7sも入っていたので、ちょっと嬉しくなってしまいました。
 とにかく今は、色々な写真を自分で現像し続けて、参考になりそうな銀塩モノクロの写真展があるときには、できるだけ足を運びたいと思います。