京都: 青蓮院のライトアップ

青蓮院は、私にとっては思い出の場所。大学受験に失敗してオヤジと大ゲンカ。家を飛び出して、新幹線に飛乗り、なぜか向かった先は京都。1週間以上、京都の町を迷っていました。京都駅前から金閣寺のあたりまで徒歩で行ったりしてました。体力だけはありました。若かったなぁ。
ここ青蓮院の庭は本当に素晴らしく、プチ家出をした時には、朝の拝観開始の時間から夕暮れまで、一日中何も考えずに過ごしたことがあります。
一週間以上の間、お金はどうしたのかと思われるでしょう。家を出る時、母がコソッとお金が入った封筒を渡してくれたのです。完全に親の脛かじりだったわけです。全然人間が出来ていなかった当時の自分を振り返ると、本当に恥ずかしいです。完全にアマチャンでした。
とういうわけで、京都そのものに私は特別な思いがあるのですが、その中でも特に青蓮院は好きな場所。この思い出の地で、すごく綺麗なライトアップを切り取ることが出来たのはうれしい限りです。

青蓮院のライトアップ
Camera: Canon EOS 40D
Lens: EF-S17-85mm f/4-5.6 IS USM
17mm, f/9.0, 30sec, ISO 200
With
Velbon Neo Carmage 643Q & Velbon QHD-62Q

30秒の長時間露光で撮影。この写真を見ると、大きな木を照らし出している白色の明かりと庭の青色LEDが同時に輝いているように見えますが、実際には違います。白色の明かりがジワ~ッとフェードインしてきて、ある一定の時間経過して、またジワ~ッとフェードアウトしていくのと同時に、今度は地面の青色LEDがフェードインして、また後からゆっくり白色の明かりと入れ替わっていきます。
したがって、白色の明かりと青色LEDの明かりをバランスよく取り入れるのに、最初はなかなかうまくいきませんでした。白色の明かりを入れすぎて白トビしてしまったり、逆に取り入れる量が少なすぎて、ほとんど青色LEDの光だけになってしまったり...なんとか最後は、この写真のレベルにたどり着きました。
この写真を撮った後、面白いと思ったのは、写っているご婦人お二人です。この写真を撮った時、カメラの前を10人以上の人が通り過ぎて行きました。30秒の長時間露光であったので、動きの速い人物は写らないわけですが、このお二人は、ほとんど身動ぎもせずそれだけライトアップの美しさに見惚れておられたわけです。
ライトアップに魅せられたお二人だけを撮り込む.....。こういう表現は、動画ではできないと思います。写真ならではの面白さだと思います。
ちょっと残念なのは、ブログの画面の大きさに限界があるので、青色LEDの光が小さくなってしまうこと。もっと引き伸ばしてみるとかなりきれいです。
残念ながら、ブログ掲載用にメモリーサイズを落としているので、このブログの写真を引き伸ばしても綺麗には見えません。